ニューヨーク州のデータセンター3年間建設中断法案、AIインフラに及ぼす影響
- ニューヨーク州議員が20MW以上の新規データセンターに3年間の建設猶予を提案した
- 米国の電力需要は25年以内に60~80%増加する見込みであり、データセンターが主な原因である
- メリーランド、バージニアなど少なくとも6つの州で類似法案が進行中である
ビッグテックの超大型施設を狙った規制
ニューヨーク州上院議員のリズ・クルーガーと下院議員のアンナ・ケレスがS9144法案を発議した。20メガワット以上の電力を使う新規データセンターの建設を少なくとも3年間中断する内容である。[TechCrunch]
アマゾン、メタ、グーグルのようなビッグテックの超大型施設が対象である。バッファローの公共研究プロジェクト「Empire AI」は例外である。[Common Dreams]
電力不足と環境問題が背景である
米国の電力需要が25年間で60~80%増える見込みである。データセンターが2030年までに増加分の半分以上を占める可能性がある。ニューヨーク州の電力網はすでに1.6ギガワット不足している。[Common Dreams]
炭素排出量が19~29%増加する可能性もある。クルーガー議員は「データセンターが地域経済に肯定的な影響をほとんど与えない」と指摘した。[TechCrunch]
猶予期間に環境影響評価を実施
3年間、ニューヨーク州環境保全局(DEC)が水使用量、温室効果ガス、騒音を分析する。公共サービス委員会(PSC)も電気料金の影響を調査する。[The Hill]
核心はインフラ費用を消費者が負担するのではなく、企業が負担するようにすることである。
米国全域に広がる規制の流れ
ニューヨークは少なくとも6番目に猶予を検討する州である。メリーランド、ジョージア、バージニアなどで類似法案が出ている。[Common Dreams]
通過の見込みは不確実だが、この流れがAIインフラ拡張に重要な疑問を投げかける。参考になれば幸いである。
よくある質問 (FAQ)
Q: この法案がすべてのデータセンターに適用されるのか?
A: そうではない。20メガワット以上の大型施設のみが対象である。小規模施設や公共プロジェクトEmpire AIは除外される。ビッグテックの超大型データセンターを狙った規制である。
Q: 猶予期間に何をするのか?
A: 環境保全局が水使用、温室効果ガス、騒音環境影響評価書を作成する。公共サービス委員会も電気料金の影響を調査し、規制基準を新たに設ける。
Q: 類似法案を推進する州はニューヨークだけなのか?
A: そうではない。メリーランド、ジョージア、オクラホマ、バージニア、バーモントで類似法案が出ている。ミシガンとウィスコンシンも似たような動きがあった。
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参考文献
- New York lawmakers propose a three-year pause on new data centers – TechCrunch (2026-02-07)
- ‘Strongest-in-the-Nation’ Data Center Moratorium Proposed in NY – Common Dreams (2026-02-06)
- N.Y. bill proposes 3-year pause on new data center projects – The Hill (2026-02-07)