Claude C コンパイラ vs GCC: 主要な違い5つ
- CCCはAIが作成した初の独立したCコンパイラである
- 正確性は合格するが、実行速度はGCCに比べて737倍遅い
- 結論: プロダクションはGCC、AIコンパイラはまだ研究段階である
一目でわかる比較
| 項目 | GCC | CCC (Claude) |
|---|---|---|
| コンパイル速度 (SQLite) | 64.6秒 | 87.0秒 (1.3倍遅い) |
| バイナリサイズ | 1.55 MB | 4.27 MB (2.7倍大きい) |
| 実行速度 (SQLite -O0) | 10.3秒 | 2時間6分 (737倍遅い) |
| メモリ使用量 | 272 MB | 1,616 MB (5.9倍) |
| Linuxカーネルリンキング | 成功 | 失敗 (40,784 エラー) |
CCCはどのようなコンパイラか
AnthropicのClaudeがRustで作成したCコンパイラである。フロントエンドからリンカまで全て備えている。[原文]
x86-64, AArch64, RISC-V 64をサポートする。外部依存性なしに独立動作する。
長所
- SQLite 42個のテストを正確に通過した
- Linuxカーネル2,844個のファイルをクラッシュなしにコンパイルした
- AIが作成した初の完全なCコンパイラである
短所
- -O0から-O3までの最適化フラグが無視される
- レジスタ割り当てが非効率的である。単一レジスタのみをシャトルとして使用する
- 新規環境でHello Worldコンパイルが失敗する場合がある
GCCが圧倒的に勝つ理由
核心はレジスタ割り当てである。CCCは単一レジスタをシャトルのように使い、全ての演算がメモリ-メモリコピーで行われる。[ベンチマーク]
NOT IN サブクエリテストでGCCは0.047秒、CCCは7,432秒かかった。158,129倍の差である。[分析]
いつ何を使うべきか
GCCを使うべき時: プロダクションソフトウェア、性能が重要な全ての場合。選択の余地はない。
CCCが意味を持つ場合: AIコード生成ベンチマーク、コンパイラ教育参考資料。実使用はまだ無理である。
AIがコンパイラ全体を作成したという事実自体が注目に値する。正確性は検証されたので、最適化が改善されれば状況が変わる可能性もある。
よくある質問 (FAQ)
Q: CCCが生成したコードは正確か?
A: SQLite 42個のSQL演算を全て正確に通過した。NULL, BLOB, 再帰CTE, ユニコードテストでGCCと同じ結果を出した。ただし、カーネルリンキングで40,784個のエラーが発生し、ビルドは完成できなかった。
Q: CCCの最適化オプションは動作するか?
A: -O0から-O3まで完全に無視される。どんなフラグを指定しても同じバイナリが出てくる。SSAベースの構造はあるが、最適化パスが実装されていない。
Q: CCCを実際のプロジェクトに使用できるか?
A: 現実的に不可能である。実行速度737倍遅く、バイナリ2.7倍大きく、メモリ5.9倍多く使う。カーネルリンキングも失敗し、Hello Worldさえ環境問題で失敗する可能性がある。
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参考資料
- CCC vs GCC – harshanu.space (2026-02-09)
- CCC GitHub Repository – GitHub
- GCC, the GNU Compiler Collection – GNU Project