地球で最も遠い視界、アルゴリズムが発見
- ヒンドゥークシュ~ピク・ダンコバ間530kmが地球最長可視距離として確認された
- RustベースのCacheTVSアルゴリズムで45億個の視界を計算した
- AMD Turinサーバー5台で18時間で全地球分析を完了した
530km、キルギスから中国まで見える
開発者Ryan BergerとTom Buckley-Houstonが作成したCacheTVSアルゴリズムが、地球上のすべての地点の可視距離を計算した。[All The Views] キルギスのピク・ダンコバから中国のヒンドゥークシュ山脈まで530kmが最長視界として確認された。
2位はコロンビアのアンティオキア~ピコ・クリストバル504km、3位はロシアのエルブルス~トルコのポントス483kmであった。[Ryan Bergerブログ]
キャッシュ効率が鍵であった
CacheTVSの核心はキャッシュ最適化である。従来方式はキャッシュミス率が96%に達していた。地形データを回転させてメモリに連続配置する方法で解決した。[GitHub]
AVX-512 SIMDとマルチスレッディングを加え、エベレスト基準で12時間かかっていた計算を2分に短縮した。従来のGPUに比べ160倍高速である。[Ryan Bergerブログ]
数百ドルで地球全体を分析する
AMD Turinコア数百個と数百GB RAMで全地球を分析した。費用は数百ドル。初期予想の数十万ドルに比べ劇的な削減である。
100m解像度の地形データで2,500個のタイルを処理し、結果はインタラクティブ地図として公開した。[All The Views] Hacker Newsでは無線通信、メッシュネットワークなど活用アイデアが相次いだ。[Hacker News]
よくある質問 (FAQ)
Q: 530kmを実際に見ることができるか?
A: 理論的には可能だが、大気条件が完璧でなければならない。ギネス記録の実写撮影最長距離は483kmであり、大気屈折が有利な特殊条件下でのみ可能であった。一般的な天気では事実上不可能である。
Q: 地球の曲率を考慮するか?
A: そうである。地球の曲率と大気屈折を補正公式に含める。屈折係数を0.13に設定し、光が大気を通過する際に曲がる効果を反映する。この補正なしには長距離計算で大きな誤差が生じる。
Q: どこに活用できるか?
A: 通信タワー配置、無線通信経路計画、メッシュネットワーク最適化、風力発電視覚影響評価などに使用できる。インタラクティブ地図で特定の地点の可視距離を確認できるため、登山や撮影計画にも参考になる。
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参考文献
- All The Views – All The Views (2026-02-10)
- A Total Viewshed Algorithm to Find the Longest Line of Sight – Ryan Bergerブログ (2026-02-10)
- CacheTVS GitHubリポジトリ – GitHub (2026-02-10)
- Hacker Newsディスカッション – Hacker News (2026-02-10)